これから転職活動を始めようとしている人の中には、『転職エージェントってどんな人なの?』と心配している人も多いと思います。
転職エージェントは、転職サイトに登録した利用者(転職希望者)の転職を、専門的な知識を持ってサポートするプロフェッショナルです。
しかし、いくらプロとは言っても、一人の人間であることに変わりはないので、利用者との相性が合わないケースも少なくありません。
実際、転職経験者の中には「相性が合わないことが原因で転職活動へのモチベーションが下がった」という人もいるでしょう。
では、転職エージェントとの相性が合わないと感じたとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。
サクッと読むための目次
転職エージェントとの相性が合わない原因
転職エージェントと相性が合わない原因は1つだけではありません。また人によってそれぞれです。
ほとんどの場合、次の5つのいずれか原因に当てはまると思います。
- 愛想がなく態度が悪い
- エージェントとしてのスキルが足りないと感じる
- 責任感ややる気が感じられない
- 言動がいちいちキツく感じる
- 単に性格(波長)が合わない
気を付けるべきなのは、自分では100%エージェントに非があると思っていても、実際は自分の判断が間違っていたり妥協するべきところをできていなかったりする場合があるということです。
たとえば、実際は有益な情報を提供していて段取りもしっかりしてくれているエージェントなのに、『自分からの要求や理想が高すぎることで一方的に『スキル不足』と評価してしまっている』といったケースです。
「あれ?相性良くないかも…」と感じたら、自分の判断だけでなく、友人や同僚に相談するなどして冷静に見ることも大切です。
さて、この注意点を理解した上で「やっぱりどうしても合わない!」と感じたら、次の4つの対処法を実践してみてください。
エージェントのモチベーションを上げる
やる気がない・責任感がない・スキルが足りない、と感じたら、こちらから積極的にモチベーションを上げるための働きかけを行いましょう。
もしかするとこちらの方が転職エージェントにやる気がないと思われているかもしれません。
悩みや疑問に思うことがあれば都度メールや電話で質問したり、「できるだけ早く転職を決めたい!」などとアピールすると良いでしょう。
利用者の転職を成功させることが転職エージェントの実績になるので、「早く決めたい!」というアピールは特に効果的なはずです。
自分の要望や想いを伝える
「もう少し丁寧に教えていただけませんか?」、「連絡のレスポンスをもう少し早めにお願いできませんか?」と普段不満に感じている点を直接伝えるのも対処法の1つです。
ただ、転職エージェント側には一切悪気がなく、むしろ鼓舞してくれていたり気を使ってくれていたりする善の気持ちからの言動かもしれません。
ですので、「企業から紹介料もらってるんだからしっかり仕事してください!」などと、一方的にキツい口調や無礼な態度で伝えるのは配慮に欠けるNG行為です。
担当エージェントを換えてもらう
転職サイト自体に不満はないものの、担当者との相性が合わない場合は、担当の転職エージェントを換えてもらうこともできます。
ただ、『電話すればすぐに交代してもらえる』というわけではありません。転職サイトの中には、基本的には交代をしないスタンスをとっているところもあります。
いずれにしても、交代を要求する場合は次の3つは、最低限伝えるのが利用者のマナーなので押さえておきましょう。
- まずは「相性が合わないからどうすればいいか」という内容のみ相談する
- 交代してもらえる可能性があれば、原因である明確な理由を伝える
- 最後まで言葉遣いや文章は礼儀正しく丁寧に
他の転職サイトを利用してみる
転職サイトに複数登録する人が多いと思いますが、メインにしていた1つの転職サイトが合わないと感じた場合は、他のサイトを利用してみましょう。
転職エージェントを換えられるだけでなく、転職活動や志望企業の業界・職種に関する違った角度からの情報を手に入れることもできます。
違う転職サイトへ連絡を取る際は、「前の転職エージェントの方にはもう少しこうしていただきたかったのですが…」と軽くプッシュしておくと、より相性の良い転職エージェントが担当にしてくれる確率を上げられるはずです。
ここまでの確認
転職は自分の人生を左右する大きな決断です。
相性が合わないと感じても一定の妥協や配慮は必要ですが、基本的に我慢する必要はありません。気持ちよく転職活動を進めて、志望企業から内定をもらうための手段として、ここで紹介した対処法をぜひ参考にしてください。