新卒で外資系企業へ入社!外資系から国内企業への転職体験談

ビジネスレディ

転職した時、新しい会社の習慣や文化に驚いたことはありませんか。今まで当たり前だと思っていたことが当たり前でなかったり、「こんなに進んでいるんだ」と驚いたり、「時代遅れの風習が残っている」とひいてしまうこともあります

筆者は外資系企業を二社経験し、そのあと生まれて初めて国内企業に転職しました。転職の際にギャップに悩んだことや、驚いたことをご紹介していきたいと思います。

新卒で外資系企業に入社

新卒で初めて入社したのが外資系でした。とはいうものの日本上陸して30年近い企業で、社内に外国人もいませんでした。

社会人として働く初めての会社だったので、特に外資系ということを意識したことはありませんでした。

社長こそアメリカ人でしたが、パンパシフィックの社長も兼任していたため、日本にはほとんどいませんでした。

外資系の厳しさを思い知る

当時はまだバブル絶頂期で、経済的にはイケイケの時期だったのですが、私の勤務していた会社はちょうど端境期にあり、売上は下降気味でした。そして、一回目のリストラを経験することになります。

社員が辞めても新しく採用して補充することもなく、社員数はどんどん減っていきました。結局、業績の悪くなった会社を一旦潰し、新しい会社を立ち上げてそこで事業を継続することになりました。

ほぼ半数の社員がリストラされることになりましたが、幸いなことに私は残ることができました。おそらくまだ若く、ギャラが安かったからだと思います。

厳しさが続く外資系

第一次リストラから数年後、業績は復活しませんでしたがいくつかのヒット商品もあり、しばらくは穏便な日々が続きました。

しかし、外資系の怖さを思い知らされることになりました。筆者がやっていた事業が日本撤退することになったのです。

ひとつの事業部がなくなるのであれば他の事業部に社員を異動させるのではないか、と思っていたのですが、甘くはありませんでした。

「事業部の全社員解雇」。これが会社の出した答えでした。

本物の外資系に転職

解雇の期日までに半年ほどあったので、会社員の身分のまま堂々と転職活動することができました。

幸いなことにヘッドハンティングのような形で、同業他社の外資系企業に転職することができました。そこはイメージ通りの「外資系」という企業でした。

オフィスはいわゆる「おしゃれな街」として知られている高層ビルの一角にあり、そのビル自体に外資系企業がたくさん入っているようで外国人がゴロゴロいました。

転職で驚いたこと

それまではアメリカ系の企業だったのですが、今回はヨーロッパ系の企業です。社長はフランス人で、本国から送り込まれてきていたのですが、驚くべきことに筆者より若い30代でした。

また、一番驚いたのはマネージャークラスやマーケティングはもちろん、経理部や営業部員までほとんど英語が喋れるのです。

英語が喋れないのは、国内営業として転職してきた営業部員数名でした。社長はフランス人でしたが、社内では英語が共通語でした。

社長が会議で何か喋るときは英語でしたので、初めのうちはほとんどわかりませんでした。英語がわからないのがくやしかったので、入社後半年ほどしてから自腹で数十万かけて英会話学校に通いました。

外資系企業を実感した出来事

ちょっと大きめの新製品のブランドを世界同時発売することになり、その社内発表会が行われることになりました。

場所は日本ではなく、韓国です。アジアエリアの数か国を韓国に集め、フランスのヘッドクォーターからマーケティングが乗り込んできて発表するという形式でした。

発表会場にはインカムが用意されており、フランス語から日本語や韓国語などに通訳するというシステムを取っていました。しかしミーティング資料は英語でしか用意されていませんでした。

ちなみに宿泊したホテルはリッツカールトン。その時は楽しかったのですが、今考えるとずいぶん金遣いの荒い企業だったのではないかと思います。

初の国内企業に転職

その後、筆者は同業他社の国内企業に転職することになります。

これは転職サイトの公募で応募した会社です。「転職サイトによく載っている会社は離職率が高い」という噂を、身を持って体験した転職でした。

そこは小さな会社で、零細企業というよりも同族企業で、社長、副社長、専務、常務がみんな家族という会社でした。

オーナーカンパニーというより、パパママ企業といった方が解りやすいかと思います。ここでの経験が初めての国内企業経験なので、筆者は国内企業に変なイメージを植え付けられてしまいます。

その体験は国内企業の特徴ではなく、その会社がちょっと変わった会社だということが後々わかりました。

タイムカードがある

外資系企業にもあるところもあるんでしょうが、サラリーマンを20年以上やってきてタイムカードのある会社に勤めたのは初めてでした。

頭越し交渉がある

外資系にいた時には、直接の上司を通さずにその上の上司と交渉するということはありえませんでした。

しかし、一般社員が「ちょっと常務に直接話してくる」などといって頭越しに交渉するのを見た時はびっくりしました。

退社は社長に挨拶してから

毎日退社する際には、社長室に行って退社の挨拶をしなければなりませんでした。

これはパパママ零細企業特有のものなのだと思います。朝礼や夕礼くらいは覚悟していたのですがこれは嫌でした。

強制残業がある

これも驚きでした。

サラリーマンとして残業があるのは当たり前だと思っていたのですが、「就業時間終了後にこの作業を始めます。全員参加です。」という宣言とともに残業を強制されたのは驚きでした。

外資系から国内企業に転職した時には、ほんとに驚きの連続でした。

また、会社の規模も違ったため、外資系と国内企業の差というよりも普通の企業と零細企業の違いだったんだ、と後になってからわかりました。

まとめ

外資系でも会社によって社風が違いますし、外資系と国内企業ではさらに違いがあることがわかりました。

また、会社の規模によってもさまざまな違いがありました。会社の社風や習慣だけは入社してみないとわかりませんね。

転職の際にはせめて外から調べて判ることは徹底的に調べておくことをおすすめします。