外資系に転職したい!外資系企業で働くためにあると有利になる資格とは

ビジネス

転職するにあたっては、少しでも有利になればと資格のことが気になりますよね。

経理なら簿記は必須だとか、中小企業診断士の資格が有利らしいとか、履歴書に書ける資格を取ろうとする人も少なくないと思います。かく言う私も、転職の前には英会話学校に通ってみたり、販売士の資格を取ったりしました。

資格を持っていると履歴書に書けるだけではなく、その分野に関してはエキスパートであるという自信が持てますし、第三者にもきちんと認められているという証明になります。

今回は、外資系企業で働く際にあると有利になる資格についてお話しさせていただきます。

資格は切り札ではない

これがあれば有利になるという資格はなかなかハードルが高いものです。例えば税理士や公認会計士などがあれば有利ですが、それだけで食べて行けるような資格なので取得するには相当の時間と費用が必要になります。

それでも資格は持っていれば万人に解りやすい目安になりますし、どちらを選ぼうか迷った時のアドバンテージになります。特に外資系の場合はインターナショナルで通用する資格を持っているとより有利になります。

TOEIC

外資系といえば英語です。英語といえばTOEICですね。TOEICは厳密にいうと試験であり資格ではありませんが、「TOEICで何点取ったか」が英語のできる指標になります。

ちなみにTOEICは、“Test Of English International Communication”の略であり、英語での実践的なコミュニケーション能力を見える化したもの。

TOEICとTOEFLの違い

TOEFLは、“Test Of English as a Foreign Language”の略で英語が母国語ではない国の英語力の試験です。おもに海外留学の指標として用いられます。

TOEFLの方が世界的には有名だという説もありますが、日本で知名度が高いのは、圧倒的にTOEICです。また、有利といえるのは、ほぼ不自由なく英語を使えるレベルの900点以上だと思います。

ちなみに入社後はTOEICの点数をひけらかす人はほとんどいません。英語力はTOEICの点数よりも、実務レベルのライティングやスピーキングで判断されます。

MBA(Master of Business Administration)

かなり難関の資格ですが、MBAは評価の高い資格です。筆者の在籍した企業でも何人かの幹部クラスが持っていました。MBAはビジネススクールで経営学を学んだ経営学修士のことです。

もともとはアメリカで発祥したものですが、日本の専門職大学院でも資格が取れますし、大学院の経営学部のマスターコース(修士課程)を卒業してもMBAが授与されます。

ですが、日本国内で取ったMBAは国内MBAといわれて区別されてます。

米国公認会計士(Certified Public Accountant)

日本にも公認会計士がありますが、USPACといわれる米国公認会計士であれば外資系に転職するにはより有利です。

アメリカでの公認会計士の資格は国ではなく、各州で登録されることになります。あたりまえですがアメリカで、英語での試験になりますので、相当の英語力が必要とされます。

日本では公認会計士というと会計事務所を開いているイメージがありますが、アメリカでは大企業の経営陣やファイナンス部門で活躍していることが多いです。

国際秘書検定(Certified Bilingual Secretary)

秘書の資格として秘書検定は有名ですが、バイリンガルな秘書を目指す方のための国際秘書検定という資格もあります。

一般社団法人日本秘書協会が実施している検定です。外資系企業などでグローバルに活躍するセクレタリーのための資格検定です。

最初に準CBS資格(プライマリー)を取り、それからCBSの資格(ファイナル)へ進めるというシステムを取っています。

こちらは英語と日本語で試験が行われますが、日本で取得できる資格です。他の資格と比較すると検定を受けやすいですが、合格率は20%前後となっており、検定試験としては高度な実力が要求されます。

ここまでの確認

外資系で有利になる資格をまとめてみました。いずれも時間も予算もかかる資格が多いので、特に社会人になってから取るにはかなりの努力が必要になるものです。

外資系で働くには資格や英語力があればあるほど有利にはなりますが、ないからといって不利になるというわけでもありません。

資格や英語力より専門知識やマネージメントスキルを求めている企業もありますし、何より転職するためには実務に強いことが大きなアドバンテージになります。

改めて資格を取得するよりも実務でのスキルを磨いていく方がコストパフォーマンスも良く、現実的な対応ともいえるでしょう。実際に外資系で働き始めたら、ものをいうのは資格ではなく腕だということをお伝えしておきたいと思います。