20代で転職を考えている人は少なくありません。
しかし、世間的には「まだ早い!」、「せっかく就職したのに!」などとマイナスの意見も多く聞かれます。20代での転職は本当にマイナスになるのでしょうか。
ずばり、答えはノーです。
マイナスというよりむしろ、20代から積極的に転職をねらうことは人生にとってプラスに働く可能性が大いにあります。ここではその理由を5つご紹介します。
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20代を欲しがる企業は多い
20代は30代、40代に比べると仕事上のキャリアやスキルが劣っており、転職に不利と考えている人もいますが、そうではありません。
実際、企業の求人票を見ても、『30歳未満』、『28歳まで』といったような制限を設けている企業がたくさんあります。
多くの企業は、ある程度の社会経験と高いポテンシャルを持っており、これからの自分の会社で長く活躍してくれる若い人材が欲しいと考えているのです。
つまり『20代』という肩書きは、高い仕事のキャリアやスキルと並ぶ1つのブランドでもあるため、転職を考えている人は積極的に活かすべきなのです。
30代・40代に向けてキャリアを積める
20代の転職希望者の中には、「今の仕事では大きな裁量を任せてもらえずキャリアやスキルをアップさせることができない!」と物足りなさを感じている人もいると思います。
その物足りなさは、つまり自分の能力やポテンシャルを最大限に発揮できていないということです。
「まぁいいか…」とダラダラと仕事を続けていると、30代、40代になってから『実力がついていない』、『人生に充実感がない』といった“ひずみ”が生まれます。
20代の転職は、多少厳しい仕事であっても、体力と精神力のある20代のうちにキャリアを積める仕事に就くためにも必要なのです。
年収や労働環境をアップさせられる
年収や労働環境に不満を持っている人も、積極的に転職を検討すべきです。
年収や労働環境をアップさせると聞くと、名の知れた大企業を思い浮かべて「とても採用してもらえる自信がない」としり込みしてしまう人もいるでしょう。
しかし、忘れてはいけないのが、世の中の企業の99.7%は中小企業であり、その中には大企業にも勝るとも劣らない優良企業がたくさんあるということです。
- 年収をアップさせたい
- 労働環境をよりよくしたい
と考えている人は、大企業一辺倒の選択肢を捨てて、まずは自分の希望に合う企業を探してみることから始めましょう。
終身雇用制や安定志向の崩壊
終身雇用制や安定志向が残っていた昭和~平成前半の時代は、確かに20代での転職は勧められませんでした。
しかし、現代は価値観や働き方の多様化によりその考え方はなくなりつつあります。ですので、『安定』を理由に今の会社にしがみついて転職に踏み出せない人は、今一度その考えを見直すべきかもしれません。
世界をまたにかける大企業であっても、思わぬ不祥事や競争激化で、あっという間に深刻な経営難に陥ってしまう現代。
若いうちにキャリアを積んで将来の選択肢を広げることの重要性に、多くの人は気づき始めています。
後悔先に立たず
何よりも、「20代のうちに転職しておけばよかった」と後悔しないようにすることが、20代のうちに転職に挑むことの最大に意義といえるかもしれません。
30代、40代では余程高いスキルや実績がなければ、現状の仕事以上の待遇での転職を実現させることは困難です。
当然、新しい未経験の業種・職種に挑戦することも非常に難しいでしょう。
少し精神論的な理由ですが、将来に後悔をしないためにも、20代という年齢でしかできないことにチャレンジすることは転職するべき大切な理由です。
転職活動を始める前に気を付けたいポイント
今すぐした方がよいと説明してきましたが、「じゃあ明日辞表を出そう!」と無計画に行動するのは賢くありません。
転職は体力と精神力を削られる大きなイベントです。
今の会社に勤めて安定した収入を確保しながら取り組む、スキルや実績を磨いて志望企業を絞ってから退職する、といったように、合理的に転職活動を進められる計画を立てることが重要です。
ひいてはそれが、転職を成功に導く確率を高めることにもつながります。