面接はただ機械的に質問に受け答えする場ではありません。
いかに積極的に自分をPRできるかで、面接官からの評価が大きく変わります。逆質問は、こちらから自分の魅力をさらに相手に伝える絶好のチャンスです。
ここでは面接時に受けの良い逆質問の例とポイントを4つご紹介します。
サクッと読むための目次
逆質問の重要性
大企業、中小企業、ベンチャー企業など世の中には様々な企業がありますが、どの企業でも、面接の際に逆質問は必ずと言っていいほど求められます。
パターンとしては、面接の最後に「以上で面接を終わりますが、何か質問はありますか?」という形で聞かれることが多いです。
ここで「特にありません。」と答えるのは、基本的にNGです。本当にその企業に入りたいと望んでいるのであれば、気になることがないはずはありません。
また、たとえ本当に質問がなくても、自己PRとなる逆質問の場を利用しないのは、『せっかくの評価アップのチャンスを自分から逃している』ということになります。
企業の採用担当者の中にも、逆質問はあって当たり前と考えている人はたくさんいます。
ただし、何でもかんでも思いついたことを質問すればいいわけではありません。的を射た質問をしなければ反対に評価をダウンさせてしまうリスクもあります。
では、面接官に受けの良い質問とはどのような質問なのでしょうか。
「御社の○○に携わるにはどのような人材・スキルが求められますか?」
その企業で本気で働きたいと思っている、という強い意思を示すことができる質問です。
○○は、その企業が今注力している事業やサービスでも良いですし、自分が配属される可能性がある部署・部門でもいいでしょう。
ただし、間違っても「○○にしか興味がないので携わらせてください!」と直接的に伝えるのはNGです。あくまでも企業側が決めることなので、傲慢な印象を与えてしまいます。
「○○の資格や経験を持っているのですが、御社でお役に立てるような業務はありますか?」
仕事やプライベートで培った自分のスキルや経験をさりげなくアピールできる質問です。
この質問によって、たとえばTOEIC850点を持っている人であれば、点数だけでは伝えられない英語能力をアピールすることも可能です。
- 「ビジネス英語が得意で外国人の取引先ともやり取りができる」
- 「外国に住んでいた経験があるので海外出張や在住も問題ない」
など、スキル・経験をより魅力的に見せることができます。
「入社までに勉強・経験するべきことはありますか?」
企業は転職から入社する人材に対しても、「素直に学ぶ姿勢があるか」、「成長意欲があるか」といった新入社員に求めるような人間性を求めています。
この質問によって、その企業で長く働こうとする誠実さや学ぶ姿勢を持っていることを、一層アピールすることができます。
ただし、一次・二次面接の段階では、少し入り込み過ぎた質問でもあるので、最終面接の場で尋ねるようにしましょう。
「面接官の方々から御社の魅力について教えていただくことは可能ですか?」
この質問によって、『本気でその会社について知りたい』、『真剣に入社を考えている』といった意思を伝えることができます。
また、その企業が良い会社かどうか見極めるためにも活用できる質問です。質問に対して口ごもったり曖昧な返答があったりするようであれば、『社員の満足度が高い良い会社』とは言えないかもしれません。
『NG質問』は絶対に避けよう!
逆質問でNGな内容とは、たとえば以下のような質問です。
- 『企業理念』や『事業内容』など、自分で調べればすぐにわかるような質問
- 企業を選ぶ基準に『給料が高い』、『休みが多い』など、待遇を重視していると思われるような質問
- すでに社員の一員であるかのような質問(「○○戦略の××サービスは改善した方が良いと思いのですが、いかがでしょうか?」など)
苦し紛れにNG質問をしてしまうくらいならば、「面接やホームページの中で理解いたしましたので、今のところは特にありません。」と丁寧に答える方が無難です。
ぜひここで紹介した4つの逆質問とNG質問を参考にして、面接官からの高評価をねらってください。