初めての転職の時にはいろいろと心配事があるものです。
「職務経歴書はこれでいいのか」とか、「面接は強気で出た方が良いのか、下からいった方がいいのか」とか悩んだりしますよね。
今では転職サイトにいろいろアドバイスが載っていますが、今回は転職経験者としてこれだけは押さえておきたい転職のアドバイスをお伝えしたいと思います。
サクッと読むための目次
職務経歴書を練る
履歴書は盛ってしまうと履歴詐称といわれかねませんが、職務経歴書は工夫をすることができます。
転職は職務経歴書で書類審査をクリアしなければ話をするチャンスすらもらえません。いくらトークやプレゼンに自信があっても、お目にかかれなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
職務経歴書には、履歴書に書けないことをついダラダラと長く書いてしまったりします。しかし長い文章は読むほうも面倒くさいですし、印象に残りません。
- 「端的に」
- 「わかりやすく」
- 「伝えたいことをはっきりと」
書くことをおすすめします。ちょっと恥ずかしいですが、他人に読んでもらって客観的に評価してもらうと良いと思います。
公募求人の落とし穴
転職サイトというのは便利なもので、ケータイがあれば電車の中でもトイレでも転職情報が探せます。誰にでも探せる情報だということです。
転職情報をチェックしていると判りますが、年に何回も募集をしている企業もあります。
年中募集を書けている求人は避ける
これは「いい人材が来なくて何回も募集している」のではなく、「何人雇っても辞めてしまうので何回も募集している」と考えられます。つまり離職率が高いのです。
これは転職サイトが悪いというわけではなく、ハローワークへ行っても同じことです。ちなみに同じ企業の求人でも、転職サイトとハローワークでは条件が違うこともあります。
クローズドの転職情報を探す
実際のところ、良い案件の中途採用はオープンで出てこないことの方が多いです。
多くの場合、現社員の知り合いを探したり、転職エージェントに適切な人材だけを選別して探させたりしています。公募で来た見ず知らずの人よりも、知人から紹介された人の方が安心できるのは企業側も同じです。
ですから、オープンな情報も見逃すわけにはいきませんが、知人の紹介や、業界の知り合いからクローズドの情報を入手したいものです。
退職理由はよどみなく答えられるようにしておく
転職の面接の時、100%聞かれるのが退職理由です。これは避けて通ることができません。
転職する人のほとんどが前の会社に不満があって退職するわけです。ですから本当の退職理由はあまり好ましいことではないはずです。
ですが、本当のことを言う必要はありません。人間関係に嫌気がさしたとか、給料が安すぎるとか、正直に言ってしまうと悪印象につながる可能性が高いです。
建前で大丈夫なのですが、「どこかに書いてあった模範解答」ではなく、自分なりに咀嚼して納得して、自分も相手も納得できる内容を考えてください。
尊敬できる社長のいる会社を選ぶ
社風、というのは結局社長の「イズム」が反映されています。会社の雰囲気や、決断の速さや、臨機応変さ、頑固さ。大企業、零細企業にかかわらず、です。
大企業になりますと社長にお目にかかる機会は少ないこともありますが、端々に社長の意志を感じられるはずです。
考え方としてはちょっと古いと思いますが、この社長のためなら本気で働いてやろう、と思える企業に勤められると良いと思います。
「あんな社長の下で働きたくない」と思いながら働き続けるのは、難しいです。
会社の規模が小さくなればなるほど社長の意志が反映されますし、会う機会も多くなりますので、尊敬できる、一緒に働きたいと思える社長の元で働くことをおすすめします。
オーナーカンパニーに注意
何回も転職をしていると、会社の知名度や規模はそれほど気にならなくなってきたりします。年齢が上がってくると大企業の募集がなくなってくるのも要因のひとつです。
そこで気をつけたいのがオーナーカンパニーです。
小規模のオーナーカンパニーは、会社としての体をなしていないことがあります。株式会社という看板を掲げた家庭内手工業のような会社もあります。
それが良い会社だったらいいのですが、社長の一存で朝令暮改、評価も自由自在、という会社も少なくありません。
待遇面に差が出る
待遇面に特に露骨に出ることがあります。
例えば、就業時間外の早朝出勤や残業を「業務命令」と称して当たり前のようにさせる会社があります。
また、社員の女性が妊娠してしまった時、産休を取得どころか正社員から契約社員にしてしまうとか、ひどいところになると社長が気に入らないと平気で解雇するところもあります。
どんな会社かは入社してみないと判らないところもありますが、そういった会社につかまらないように、事前の情報収集はくれぐれも入念に行ってください。
ここまでのまとめ
転職の時に気をつけておきたい点はたくさんありますが、全部完璧にしておくというのはなかなか難しいものです。
今回は中でも筆者が転職してみて強く気になったところをご紹介しました。少しでも転職のお役に立てば幸いです。