転職エージェントに聞いてみよう!志望企業のあれこれ

エージェント

志望企業からの採用を勝ち取るためには、その企業に関する情報をリサーチすることが不可欠です。企業のホームページや求人の募集要項を見て調べる人がほとんどだと思いますが、それだけですべての情報を手に入れることは難しいのが実情です。

そこで活用したいのが、担当の転職エージェントが持っている『生の情報』です。

すでに志望企業の候補がある場合、転職エージェントからその企業の生の情報をもらうことが転職成功への近道になります。

転職エージェントに聞くべき志望企業の情報とは?

企業の募集要項に載っている情報は、すべてが真実だとは限りません。もちろん嘘の情報を載せることは違反ですが、だからと言って、わざわざ企業側が自ら不利になるような情報を掲載しているケースは少ないです。

また、転職希望者側が本当に知りたい情報が載っていない場合も往々にしてあります。

応募や面接のときに聞こうとしても、内容によっては聞きづらいこともあるでしょう。中でも、

  • 『労働条件』
  • 『職場環境』

といたことはなかなか聞きづらいものです。

こうした情報は、企業に直接顔を出したり経営者や人事と関わった経験があったりする転職エージェントが知っている場合が多いです。

企業には直接聞きにくい、転職エージェントに聞くべき4つの情報をピックアップして紹介します。

求める人材像

直接企業の採用担当者と顔を合わせる転職エージェントは、その企業が求める『本当の理想像』をより詳しく理解している場合があります。

たとえば、募集要項に求めるスキルや特徴は『特になし』と書いていても、「本当はこんな人が欲しい!」という想いはどの企業も持っているものです。

特に、経営者や採用担当者とのつながりが深いベテランのエージェントであれば、人材像だけでなく、志望企業の職場の雰囲気に合いそうなタイプはどんな人物か、といった細かいことまで把握しているでしょう。

求人数

元々の求人数は何名くらいなのか、現在どのくらいの転職希望者がこの会社を受けているのか、といった情報積も極的に聞きましょう。

自分の志望企業が1名採用予定にもかかわらず、10名の応募者がいる場合、受かる確率は決して高くありません。先に求人数に関する情報を手に入れて、不採用への心構えをしておくことで、次の企業へ臨むための切り替えが早めにできるはずです。

残業時間

本当の労働環境は、募集要項や面接だけではわかりにくいものです。

たとえいわゆる過労死ラインと言われる月80時間以上の残業が実際に行われている会社でも、それをあえて募集要項に掲載している会社はほぼありません。

その点、業界や職種の事情に詳しい転職エージェントなら、

  • 『残業が多いか少ないか』
  • 『ハラスメントが起こりやすいか』
  • 『残業代未払いが常態化していないか』

といった情報をおおむね把握しています。自分の志望企業を伝えて、「過剰な残業はないか?」といったマイナス点がないかを、しっかりと確認するようにしましょう。

ただ、エージェントも自分の実績やノルマをクリアしなければならない立場です。すべてを素直にさらけ出してくれるかは疑問ですが、聞いてみる価値は十分にあります。

離職率

働きやすさを知る上で、離職率の情報は欠かせません、ただ残業時間と同じ、むしろそれ以上に離職率の情報は募集要項からは入手困難です。

3年以内の離職率が少ない企業は『自社の強み』として積極的にPRしていることがありますが、そうでない企業はあえて公表していない場合がほとんどです。

一般的に、

  • IT
  • 飲食サービス
  • 宿泊
  • 小売
  • 不動産
  • 介護
  • 医療

などの業界は離職率が高い傾向にあります。

ただ、これらの業界であっても離職率が低く社員が生き生きと長く働ける企業も少なくないので、そうした意味でも転職エージェントからの情報は貴重なものです。

ここまでの確認

転職エージェントは、一般的な転職サイトに掲載されていない求人(非公開求人)も多く持っています。

自分の志望企業だけにこだわるのではなく、

  • 「似たような企業があれば受けてみたい」
  • 「同じ職種で新たな求人が出れば教えて欲しい」

といった質問や要望をしておくことも大事です。転職エージェントに、より転職の意欲があることを伝えるアピールにもなるので、積極的にサポートしてくれるようになるはずです。

転職エージェントと相性が良くないとき、どうする?

2017.12.04

ABOUTこの記事をかいた人

尾崎海(おざきかい)

滋賀県大津市在住。高知市出身。 東証一部上場の化学メーカー(営業職)からライターに転身。 自身の経験を生かしたビジネス系記事(転職・就活・ビジネスマナーなど)が得意で、その他、金融系や歯科系ジャンルにおいても執筆実績多数。 教員免許所有。学校現場、塾、学童保育所での勤務経験あり。