転職サイトに登録すると、企業や担当の転職エージェントから頻繁に連絡が来ることになります。転職を考えている人にとって正社員へのオファーの連絡はとても嬉しいものでしょう。
しかし、オファーの数が多すぎると、どれを優先的に受けるべきなのか迷ってしまうと思います。また、オファーの中には、スルーしたり断ったりする方が良いものもたくさんあります。
ここでは、転職希望者が優先的に受けるべきオファーの判断基準を紹介します。
賢くオファーを見分けることで転職活動の効率アップ!
登録後、毎日のように来るオファーメールのすべてに返信したり、真剣に考えたりする必要はありません。特に企業からDMのような形で頻繁に来るメールは基本的にスルーするのが賢い選択です。
こうした企業は、履歴書や職歴といったプロフィールを見ずに一斉送信で送っている場合がほとんどです。
いちいち真面目に取り合っていると、こちらの時間が取られるだけなので、自分にとって本当に魅力的なオファーだけを相手にすることが大切です。
自分にとって魅力的なオファーとは、主に2つの方法で送られてくるものです。
1つは、『担当の転職エージェントから送られてくるもの』そして、『履歴書や職歴を見てくれた企業から個別に送られてくるもの』です。
このどちらかのルートで送られてきたオファーから受けるべき企業を見分けるためには、次に紹介する4つのポイントをチェックすることがポイントです。
業種・職種
まず見るべきは自分が志望する業種・職種かどうかでしょう。
転職エージェントから「○○さんの希望職種とは違いますが…」と紹介されたり、志望していない業界の企業からオファーが来たりすることは意外に少なくありません。
こうした場合に、簡単に自分の軸をブラさないことが大切です。募集要項が魅力的だと、つい気持ちが揺らぎそうになりますが、よほど転職活動に焦りを感じていない限り志望の業種・職種のオファーのみ受けることを優先するべきです。
労働条件・環境
転職サービス『DODA(デューダ)』の調査によると、転職して後悔したことのランキングの上位トップ3は以下のようになっています。
- 1位 給料が希望と異なる
- 2位 経営者や社員と合わない
- 3位 社風が合わない
(DODA『ホンネの転職白書』より)
このデータは『転職前に何を重視して会社選びをするべきか』を表しています。
オファーが来た際は、企業が提示する労働条件や職場環境といった内容をしっかりとチェックすることが大事です。それが、結果的に後悔しない転職につながります。
ブラック企業の要素
登録者に個別に来るオファーをプライベートオファーと言いますが、このルートで送ってくる企業はブラック企業ではないことが多いです。
反対に、冒頭で言ったようなDMで大量の登録者に頻繁に送るような企業は、慢性的な人材不足で「誰でもいいから来てくれ!」という状態なので、離職率が高いなど、ブラックの要素が強い傾向にあります。
ただ、プライベートオファーの中にも、こうしたブラックな企業がまったく存在しないわけではありません。
電話やメールのオファーだけでは判断しにくく、迷ってしまう場合は、担当の転職エージェントに相談すると良いでしょう。
熱意
明らかに自分だけに個別にオファーを送っている、履歴書や職歴、自己PRをしっかりとチェックしてくれている、とわかるようなメールや電話からは「絶対にこの人に来て欲しい!」という熱意が伝わります。
もし同じくらいの志望度の企業から複数のオファーが来て迷っている場合は、最終的にこの『熱意』を優先することも基準の1つです。
プライベートメールは、求人広告を掲載する企業が転職サイトに費用を払わなければ送れないものです。
ですので、個別に来るだけでも熱意は感じられるものですが、『とりあえず・様子見として』送られてきたものなのか、『本気で』送られてきたものなのかを文面からチェックしましょう。
ここまでの確認
受けるべきオファーを見分ける判断基準を紹介してきましたが、時間や気持ちに余裕があれば、100%本気で志望していない企業のオファーであっても受けてみることをオススメします。
エージェントからの情報やメールの文面、企業のホームぺージからのみでは、限られた情報しかわかりません。
いざ面接に行ったら、
- 「思っていたよりも経営者の雰囲気が良かった!」
- 「求人にはない『好待遇』で来て欲しいと言われた!」
といったケースもあるので、頑なになり過ぎず、臨機応変に対応することも転職活動における大事なポイントです。