転職活動におけるスタート地点ともいえるのが『書類選考』です。
転職サイトを活用して臨む場合、WEBから履歴書や志望動機といったデータを提出することが頻繁にあります。しかし、たとえ就活経験者でも「実際に誰かからWebならではの履歴書・志望動機の書き方を教わったことがある」という人は少ないのではないでしょうか。
しっかりとポイントを押さえた上で書かなければ、どれだけ優秀な実績のある社会人であっても即不採用になる可能性もあります。
この記事では、今転職活動をしている人やこれから転職活動をしようと考えている社会人に向けて、WEB履歴書・志望動機を送る際のポイントを紹介します。
サクッと読むための目次
WEB履歴書のルールを守って出す重要性とは?
WEBの履歴書だけに限ることではありませんが、書き方ルールの大前提として、『誤字・脱字』と『嘘の情報』を記載するミスは絶対にNGです。ですので、提出前には必ず誤りがないかを自分で、そしてできれば第三者にもチェックしてもらうようにしましょう。
なぜここまでルールを順守する必要があると強く言うのか、ですが、それは当然、『合否に関わるから』です。
誤字脱字以外にも、これから紹介する4つのポイントを守っていないWEB履歴書・志望動機は、読み手である採用担当者に以下のように評価されがちです。
- 本気で入社したいという意思が感じられない
- ミスが多い=実際の仕事ができない
- 人間性が疑われる、信頼性に欠ける
さらにミスやルール違反を0(ゼロ)にすることは、採用担当者から自分への印象を他の応募者よりも一歩リードさせることにもつながります。
さて、4つのポイントとは以下です。
企業ごとに合わせた内容で書く
WEBという特性を利用して、履歴書や志望動機をコピペして複数の企業に同じ文章を提出する人が稀にいます。
企業の採用担当者は、数十~数百、多い人では数千の履歴書を見てきた人事のプロです。自社に合わせた志望動機や自己PRを書いているかどうかは、一目で分かります。
- 「これはコピペだな」
- 「どこの企業に出しても使える内容だな」
と感じられたら、一気にマイナス評価につながります。
志望する企業の業種や職種、業務内容、PRポイントといったその企業ならではの特性を文章に絡めて作成することが重要です。
パッと見たときの見やすさ
採用担当者は採用業務以外にも仕事があります。限られた時間の中で履歴書をチェックしなければならないため、ダラダラとした長文やぎっしり詰まった文章では読む気を失くさせてしまいます。
パッと見たときの読みやすさを意識して書くことがポイントです。
PRしたいことが多いとつい長文になってしまいがちですが、
- 『要点をまとめてから書く』
- 『必要であれば箇条書きで書く』
- 『改行を適度に使う』
といった工夫をすることが大切です。
PRは実際の業務と関連させる
志望動機や自己PRの内容は、独りよがりなものになってはいけません。
たとえば、SE(システムエンジニア)の仕事に応募する人が、「私は前職の食品メーカーで、営業成績が良かったことから2年連続で優秀賞をもらいました。」というPRをしてもあまり意味がありません。
この場合、採用担当者に「この人を採用したい!」と思わせるためには、SEの業務と自分の実績やスキルを関連させたPRをすることが必要です。『業務全体の工程を整理して効率化することを習慣にしてきた』、『コツコツ成果を積み上げることが得意』といった具合です。
NGワードに注意する
特に志望動機においてですが、使用するべきではないNGワード・表現があります。
代表的なものは次の5つです。
- 大手の企業で働きたいから
- 給料や福利厚生の充実した企業で働きたいから
- 残業時間が短いから
- 業務はまったくの初心者、未経験
- 昔から貴社商品を愛用している、ファンだった
これらは大卒の就活生にもありがちな誤りです。
あくまでも、応募する企業の『仕事内容』や『やりがい』に焦点を当てた志望動機を述べることが重要です。
またWEB履歴書ならではのNGとしては、『スカウトメールをもらったから応募した』という趣旨の内容です。
ついでに応募したと思わせる原因になるので、スカウトやオファーがから応募する場合でも、『始めから強い興味があった』という意思をしっかりと強調しましょう。
ここまでの確認
これら4つのポイントに共通して言えるのは、『読み手(採用担当者)に対して本気度を示せるかどうか』ということです。
一通り履歴書が完成した後は、一度時間を空けて、見直してみることが大切です。
採用担当者の気持ちになって、『読みやすく書かれているか』、『本気で働きたいという熱意は伝わるか』といったポイントを確認してみましょう。