自分の実力を試したい!外資系企業が欲しがる人材の特徴とは

誤解を恐れずにいえば、外資系企業でもドメスティック企業でも、求められる人材はほぼ似たようなものです。挨拶がきちんとできる、仕事ができる、他人に分かりやすいキャリアがある、という人材が一般的には求められます。

とはいうものの外資系企業には特有のクセがあり、外資系ならではの人材採用のポイントがあることも事実です。今回は外資系で特に求められる人材の特徴をご紹介していきます。

即戦力で仕事ができること

これは外資系でも国内企業でも共通する要素です。

中途採用の場合は、何かの仕事ができる人が辞めてしまい、その開いたポジションを補充するために採用するわけですから、極端な話、その日からその仕事ができることが要求されます。

営業職なら営業力、技術職なら技術と専門知識が要求されます。

国内企業と違い、外資系では人を育てるという概念が希薄なので、「教えてもらえばできる」程度の実力ではなかなかお座敷がかかりません。また、マネージメントクラスであればより一層時間に猶予はないと考えておきましょう。

結果が出せること

さらに外資系では、単に「仕事をした」だけでは評価はされません。

自分の任された仕事に対して結果、つまり利益が出せることが重要になります。社長であっても、結果が出せない場合はすぐにいなくなってしまうのが外資系です。

ある仕事に結果が出なかった場合は、

  1. こういう仕事をした
  2. 結果はこうだった
  3. 結果が出なかった理由はこれだった
  4. 次回はこのように対策する

という分析と対策が立てられる力が必要です。

口に出しては言われないと思いますが、「結果の出せない奴は必要ない」というのが暗黙の了解であると心しておくことをおすすめします。

会議で自分の意見をきちんと言えること

日本には「沈黙は金なり」という美しい言葉があります。しかし、こと外資系企業ではこの言葉は美しいと認識されません。

国内企業では会議で発言しないことはそれほど悪いこととされておらず、逆にしゃべりすぎると「出しゃばり」などと言われてしまうこともありますが、外資系では逆と考えたほうがよいでしょう。

意見を言わないということは「考えていない」「会議に積極的に参加していない」と見なされることがあります。

また、発言する時も単に反対するだけでは同意が得られません。

反対する際には、議論されている内容に対する代替案が必要とされます。代替案を提示しなければ、ただ文句をつけているだけだと思われてしまいます。

常に意見を発信

さらに会議の場だけでなく、自分の意見をきちんということも重要になります。成功した時のアピール、失敗した時の理由と改善案、自分のやってきた実績など、明確に言葉や書類で伝えることが必要です。

外資系では評価の際に上司のヒアリングがあることが一般的ですが、その際には自己アピールが必要になります。外資系企業において引くことは美学ではありません。

「誰かの失敗でも自分が飲みこめば済むことだ」という男意気は外資系では評価を下げるだけです。

求められるリーダーシップ

会社では職責職務は決まっていますので、あなたが無理やり出しゃばってリーダーになろうとする必要はありません。越権行為になってしまうことは避けたほうが無難です。

ですが、日々の活動の中で自分の得意分野や、リーダーがいない仕事の場合は、積極的に周りに提案したり、周囲を引っ張っていく能力が買われます。

リーダーとして機能するとマネージメント能力があると判断されて、マネージャーとして活躍できる機会も回ってくる可能性が高まるでしょう。

また、リーダーシップを取れるということはコミュニケーション能力が高いということでもありますので、実務の中では評価対象になりやすい部分です。

英語よりも実務経験

外資系企業では英語が必要になる場合が多いですが、一番必要とされるのは英語力ではありません。実務経験、つまりキャリアと実力の方が重要視されます。

外資系であれば英語が第一アドバンテージだと思い込んでしまう方も多いのですが、英語は、言ってしまえばただのコミュニケーションツールです。

日本語がいくら上手くても実務経験が少ない人は採用されないように、英語がネイティブクラスであっても仕事ができなければそれまでです。

極端な話、英語の問題は通訳がいれば解決しますが、仕事の問題は通訳がいても解決しません。その人にしかできない能力が期待されるのです。

ここまでの確認

外資系企業で求められる特徴についていくつかご紹介しました。

もちろん外資系企業にも様々な特徴がありますので一概には言えませんが、引っ込み思案で言いたいことが言えないタイプの方は苦労するかもしれません。

もちろん外資系だからといって、毎日みんな大声で「俺が」「私が」と主張しているわけではありませんが、きちんと自己主張のできるタイプの方が外資系では活躍しやすいでしょう。