何度まで転職できるの?7度の転職経験者が教える転職の上限回数とは

大人

転職の面接の時に気になるのが、転職回数ですよね。

少なければ少ないに越したことはないのかもしれませんが、転職でステップアップするためには、ある程度の転職回数はあってしかるべきです。

また、何回か転職することでいろいろな会社を見てきた、それぞれの企業のやり方を知っている、という経験値に繋がります。7度の転職経験者として、転職の上限回数について解説していきます。

転職回数が多いと敬遠される?

なぜ転職回数が多いと不利だと思われるのでしょう。これは単純に採用する企業側が、「うちに入社してもまた転職してしまうのではないか」と考えるからです。

採用する側が懸念することは大きく3つです。

  1. 採用してもすぐに辞める可能性が高いから
  2. 辛抱強さがない性格なのではないかと思われるから
  3. 生え抜きが一番という日本的な考え方

という要因があります。

採用してもすぐに辞める可能性が高いから

1の「採用してもすぐに辞める可能性が高い」は、解りやすいと思います。

中途採用をするのに、企業側はエージェントや転職サイトなどに安くはない費用をかけますし、履歴書の選別や面接にも結構な時間と費用が掛かります。

1人の採用のために50~100人と面接するなんてことはめずらしいことではありません。そして採用して仕事に慣れたところでまたすぐ転職されては、企業側もたまったものではありません。

またただ単に、「何回も転職した人=会社を辞めた経験があるのでまた辞める可能性が高い」「初めての転職の人=転職経験がないので辞めないだろう」という単純なイメージがあることも事実です。

辛抱強さがない性格なのではないかと思われるから

2については、給料や人間関係、また残業などの労働時間に対して、我慢ができない人なのではないかと思われることです。

つまり、転職回数が多いと仕事や会社が嫌になったら「逃げる」人に見える可能性が高いのですね。

生え抜きが一番という日本的な考え方

3についてはもはや固定概念のようなもので、日本の場合は特に終身雇用制が基本みたいなところがありましたので、中途入社よりも新人から入社した古株の生え抜きがベスト、という考え方が残っています。

老舗の企業では今でもこの考え方が残っていますね。

転職回数には理由が重要

転職は別に誰にも咎められるものではありません。例えば、潰れそうな会社にいつまでもいる義理はありません。

ですがいざ転職する際には、「うちに入っても辞めない?」「逃げの転職じゃなかったの?」という採用側の疑問を払拭してあげる必要があります。

  • 「いい会社ならすぐに辞めるつもりはない」
  • 「我慢強い自分が辞めたのには理由がある」
  • 「井の中の蛙じゃなくて、他の会社のこともいろいろ知っている」

というスタンスをはっきりさせ、転職した理由をきちんと明確に説明することが大切です。「合理的な理由」があれば、転職回数はそれほど大きな問題ではありません。

例えばですが、零細企業→中小企業→中小企業で給料アップ→中小企業でマネージャーに→大手企業に転職、という転職であれば4回転職していても納得しやすいですよね。このように転職にあたっては「なぜ転職したのか」という解りやすい理由が必要です。

転職した会社の在籍年数

また、転職先での「在籍年数」は面接官が気になるポイントです。1~2年で転職を繰り返していると、やはりガマンがきかないタイプだと思われがちです。

私は一時期、2~3年程度で転職をしていた時期がありましたが、この「短期間での転職回数の多さ」は必ず面接で聞かれました。

それぞれに理由があったのできちんと説明することで理解が得られましたので、やはり転職した理由をうやむやにすることなく、きちんと説明しておけるようにしておくのが得策です。

転職理由と向き合うことはなかなか厳しいものですが、これは避けて通れるものではありません。

転職回数の印象は年齢によって異なる

転職サイクルの短さももちろん面接官が気にするポイントですが、転職回数も当然気にしています。

ただ、転職回数は年代によって与える印象が異なります。3回転職したとして、40代であれば10年に1回くらいの転職ということになりますが、20代であれば3年に1回転職していると取られます。

特に20代のうちは転職回数が多いと「社会人としてちゃんと適応できるのか」と疑われてしまいがちですから、転職にあたってはより面接官が納得できる理由を考えておく必要があります。

実際に面接時に聞かれた質問

転職の面接では、必ず「転職理由」が聞かれます。答えにくい場合もありますが、これは避けて通れない質問です。ここで筆者が実際に聞かれた質問をいくつかご紹介しておきます。

1.「転職をお考えの理由を教えてください」

面接時に在職中の場合にはこう聞かれることが多いです。

これは志望動機の他に「今の会社に不満があるのですか?」という意味を含むと思われますが、「今の会社には不満はないが、ステップアップしたい」という主旨で回答するのが望ましいでしょう。

2.「何回か転職していらっしゃいますが、それぞれの理由を教えてください」

一見意地悪に見える質問ですが、面接官はあなたのことを知りたがっています。それぞれに合理的な理由を見つけて堂々と答えるようにするとよいでしょう。

3.「在籍年数が短いようですが、理由がありますか」

2~3年で転職を繰り返していた時期にこう聞かれました。

「長続きしないタイプかも?」「うちに入社してもすぐ辞めるタイプなのではないか」と考えていると思われるので、面接官の疑問を払拭できるような理由を考えてみてください。

転職理由については自分一人で考えているとひとりよがりの理屈になってしまったり、つじつまの合わない設定になってしまうことがありますので、信頼できる友人などに一度聞いてみてもらうことをおすすめします。

転職回数に上限はない

結論からいうと、転職回数に上限はありません。私は7回転職しましたが、知り合いには10回以上転職している猛者が何人もいます。

転職は上手くいかないこともありますが、徐々にステップアップしていたり、納得できる理由があれば大きなハンデにはなりません。

ただ、転職回数を気にする企業が少なくないことも事実です。そういった企業は転職回数だけで判断してしまいますので、あなたのキャリアや経験値を買ってくれる企業や業界を探すのがベターです。

まとめ

転職回数に上限はありませんが、転職回数を気にする企業はあります。もっとも重要な対策としては「転職理由を明確にすること」です。

年齢の若いうちは転職回数が多いと、ガマンがきかないタイプだと見られがちなので、より理論武装が必要となります。もしガマンができるのであれば1社で3年は勤められることをおすすめしておきます。

ですが若いうちの方が転職案件は多く、比較的ハードルも低いので、転職のチャンスも多いといえます。

また、年齢が高くなってくると転職案件も減ってきますが、キャリアはアップしていますので、転職で身につけた知識や技術を武器にすることも可能です。

狙い澄ましたステップアップを見据えている転職、先の見えない未来でもここから飛び出したい転職、転職する場合にはいろんなケースがあります。いずれにして結論はひとつです。

あなたが自分で「よかった」と思える転職であることが正解なのです。

人事部が教える効率よく転職を成功させる方法

転職をするための王道は、転職エージェントを利用することです。上手に転職活動を進めるなら、しっかりと作成された履歴書・戦略が必要です。

そのため転職を進めるにあたって転職エージェントと相談したり、作戦を立てたり、スケジュールを立てたりしながら転職活動進めていきましょう。

面倒な給料交渉も転職エージェントに任せることも可能です。給料アップや自分のやりたい仕事をゲットするためにも積極的に転職エージェントを使い倒しましょう。

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