今や20代で転職することは珍しくなくなってきました。
ただ、20代という若さでの転職は、仕事での実績やスキルがまだないため、どのようなアピールをすればいいのか迷っている転職希望者も多いと思います。
どのようなアピールをするべきかを知るには、『企業がどのような人材を求めているのか』を把握することが重要です。
20代の転職で、採用担当者や経営者に「今すぐ欲しい!」と思わせるには、具体的にどのような特徴を身に付けていればいいのか。ここでは、事前に知っていれば誰でも活用できる4つの特徴をご紹介します。
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年代によって求められる特徴は違う
企業の欲しい人材の特徴を把握している人としていない人とでは、採用される確率に大きな差が出てきます。
どれだけ高いスキルや実績を持っていても、『企業が求める人材像』とマッチしなければ、相手に「欲しい!」と思わせることができないからです。
たとえば、あなたがノートパソコンを買い物に行くとします。そこで店員さんに、どれだけパフォーマンスが良くて人気が高いデスクトップのパソコンを勧められたとしても、あなたは購入しないはずです。
それと同じで、採用される確率を上げるには、相手(採用担当者)の需要を満たすことが重要なのです。
そしてその需要の中身は、20代、30代、40代、それぞれの年代によって異なります。企業が20代の転職希望者に求める特徴は、以下の4つです。
ポテンシャルの高さ
ほとんどの20代は、仕事上のスキルや実績がまだ十分ではありません。
企業が20代に求めるのは即戦力となる能力ではなく、育てればゆくゆくは活躍してくれるポテンシャルを持っているような人材です。
それは、人格や本気度、前職での仕事への取り組み方、といったことから判断されます。
その他、
- 『学生時代、部活でインターハイ優勝』
- 『難関資格を持っている』
といった特徴があれば、ポテンシャルの高さをアピールできるので積極的に押し出していきましょう。
マッチしたビジョンを持っている
- 「なぜ20代という若さで転職を決めたのか」
- 「この会社に入って何がしたいのか」
と聞かれたときに、明確なビジョンや目的を応えられることが重要です。もちろん、その目的やビジョンは企業が求める人材像にマッチしたものである必要があります。
たとえば、国内の既存顧客とのつながりを大切にしている企業の面接において、『前職では新規開拓の営業をしていたので、既存の顧客よりも、海外を含めた新規の顧客獲得に注力したい』とアピールするのは的外れです。
長く勤める覚悟を持っている
企業にとって多額の人件費と時間を使って育てた人材が、数年で退職されることほど辛いことはありません。
ですので、20代の転職者には『この会社で長く勤める意識があること』も強く求められます。採用の確率を上げるためにも、長く勤めるつもりであることをアピールしましょう。
また、20代で転職活動をしている人に対して、「ウチもすぐに辞めるのでは?」と勘ぐる採用担当者も多いです。
20代からの転職にマイナスのイメージを持たれないように、前職を退職した経緯については前向きな理由を述べることが大切です。
たとえば、
- 「得意な英語をもっと生かせる仕事に就きたいから」
- 「前職よりもレベルの高い仕事がしたかったから」
といった理由が理想的でしょう。「人間関係が上手くいかなかったから」、「思っていた仕事とは違ったから」といったマイナスな理由はNGです。
素直さ・誠実さがある
企業は、「既存の社員や職場の雰囲気になじめる人物かどうか」という点も心配しています。20代という若い人材に対しては、特にその心配が強いはずです。
ですので、どれだけ自分の能力やポテンシャルに自信があっても、入社した際は0からスタートするつもりであることをアピールするも大切です。
先輩や上司から素直に学ぶ姿勢、仕事に真摯に取り組む意欲を持っていることを伝えましょう。
企業によって求める人材像は異なる
ここで紹介した4つの特徴ですが、企業によってはもっと厳しい条件・特徴が求められる場合もあります。
たとえば、即戦力を求めている企業であれば、一般的には30~40代の転職希望者に求められる『高い専門性』や『実績』が求められるでしょう。
このように企業によって求める人材像が細かく異なるので、募集要項や企業のホームページをしっかりとチェックして、応募を出す前に入念に確認しておくことが大切です。