「自分の希望が叶う相性の良い会社に転職したい！」というのは、転職を考えている人に共通する願いだと思います。その願いを実現できる確率は、転職をサポートしてくれる転職エージェントの良し悪しで大きく変わってきます。
しかし、ほとんどの転職ビギナーにとっては、良いエージェントと悪いエージェントをどう見極めればいいのかが難しいはずです。ここでは、そんな人に向けて、注意するべき悪い転職エージェントにありがちな要素を4つ紹介します。
サクッと読むための目次
良い転職エージェントの要素とは？
そもそも良い転職エージェントとはどのような人のことを言うのでしょうか。良い転職エージェントが持っている要素をいくつか挙げてみます。
- 自分が希望する業種や職種について詳しい、もしくはしっかり調べてくれる
- 履歴書や自己PRなど転職活動全体へのアドバイスも積極的にしてくれる
- 転職後のキャリアや将来についても考えてくれる
- 今の会社を退職するためのアドバイスをしてくれる
このように、転職させること自体を目的にしているのではなく、『その人の人生に寄り添って親身になってくれる人』が良い転職エージェントだと言えます。
さらに、これらの要素に加えて性格や価値観が自分と合う人であることも大切です。転職を成功させるために大切なのは『モチベーションを維持して意欲的に活動すること』でもあるからです。
では次に、悪い転職エージェントが持つ4つの要素を詳しく見ていきます。
内定を獲らせることを最優先にしている
転職エージェントの中には、自分のノルマを達成して実績を上げたいがために、とにかく内定を獲らせようとしてくる人がいます。
内定を獲らせること自体は悪ではないのですが、『内定がすぐに出る会社』というのは往々にして、いわゆるブラック企業であることが多いです。
長時間労働やサービス残業が常態化していたり、セクハラやパワハラなどのハラスメントが横行していたりするため、3年以内の離職率が高く、慢性的な人材不足が続いているのです。
こうした会社を『お勧めの会社』としてプッシュしてくるエージェントは、お世辞にも良い転職エージェントとは言えません。
エージェントから紹介される会社がブラックかどうかを見極める方法が２つあります。
1つは、転職会議やVorks、2ちゃんねるといった口コミ・評価サイトや掲示板を参考にすること。
2つめは企業の応募ページから募集要項などをチェックして、『大量採用！』、『成果次第で給料アップ！』といったブラック企業にありがちなポイントがないかを確認すること。
希望の条件に合っていない会社ばかり紹介する
どんな人でも転職するからには何らかの希望があるはずです。『年間休日110日以上』、『転勤・異動なし』など人によって様々だと思います。
こうした希望を面談や電話で伝えたにも関わらず、エージェントから紹介される会社の募集要項には、まったく別の条件が書かれている場合があります。実績を作りたいだけ、話を適当に聞いている、やる気がない、といった特徴を持った『悪い転職エージェント』である可能性が高いので要注意です。
ただ例外的に、「○○さんの条件には少し合いませんが…」と前置きをした上で紹介してくれる場合は、妥協案を提示してくれているケースかもしれないので、臨機応変に対応しましょう。
面談や電話での態度が悪い
それほど多くはありませんが、面談や電話の態度が悪いエージェントも中にはいます。たとえば、「無料でお使いいただいてるので…」などと足元を見てくる、表情や声に明らかにやる気がない、といったエージェントもいます。
名前の知れた大手の転職サイトではこうした劣悪なエージェントは少ない傾向にありますが、中・小規模の転職支援サービスには比較的多いと言われます。もちろん、中・小規模の転職支援サービスであっても優良なところはあります。
連絡のレスポンスが遅い
エージェントからの連絡を待っている間に、ライバルの転職希望者に内定を持っていかれてしまう可能性も0（ゼロ）ではありません。特に、人気の高い企業を志望している場合は応募するスピードが転職成功の重要なポイントにもなり得ます。
こちらが連絡してから、最低でも2日以内（理想は24時間以内）には何らかのレスポンスをくれる転職エージェントが良いエージェントと言えます。
ここまでの確認
これら4つの要素が見られたり、性格的な相性が合わないと感じたりした場合は、エージェントを変えてもらうことも必要な決断です。妥協しながらそのまま付き合っていくと、転職自体にモチベーションが下がり内定が遠のいてしまう可能性もあります。
ただし、いくら劣悪な特徴を持つエージェントに出会ったとしても、こちらが無礼な態度をとることはNGです。次に担当してくれる転職エージェントへの印象が悪くなる可能性があるので気を付けましょう。
