今の日本は転職が当たり前の時代になっています。
昔からあった終身雇用制度はほぼ崩壊し、終身雇用制度とは反対に転職が文化になっています。
- 『自分に自信がある』
- 『もっとキャリアアップしたい』
- 『今の会社が純粋に嫌になった』
など求職者それぞれに考える転職理由は違うと思います。どんな理由であれ転職する前提としてあるのは退職です。
しかし、『いつ?』、『だれに?』、『どんな理由で?』退職を申し出れば良いのか分からないという人も多いでしょう。
そこで、今回は、『退職の上手な切り出し方』として、退職がスムーズにできる術をご紹介したいと思います。
上司に直接が絶対条件
まず、『だれに?』というところからお話しますが、結論的には自分が所属する直属の上司に言いましょう。
上司は主任、係長、課長、部長と大きく分けて4つの上司がありますが、このなかで退職を直接申し出る直属の上司は『課長』です。
会社によっては『課長代理』という上司もいると思いますが、あくまで『代理』ですので課長がベストです。
その理由は、大半の企業で管理職と呼ばれる基準は課長以上としている場合が多く、何らかの決定権を持っているからです。
課長よりも下の役職に伝えた場合
日頃、自分に関わることが多い役職が課長より下位の役職の方が退職を言いやすいと思いますが、それらの役職に申し出ても決定権がないので『相談』で話が終わってしまいますし、大体の場合、課長より下位の役職から課長に報告がいくパターンが多いです。
そのため、結果的に課長と話すことになりますので、それならば最初からダイレクトに課長へ申し出た方が、時間的に無駄がありません。
※直属の上司が課長未満ということは組織上ありません。上司は管理監督者である課長以上を指し、それ未満は、役職があっても上司とは言いません。
環境としては会社ではなく『食事をしながら』が理想的
同じ退職の申し出であっても、状況が変われば内容や結果が変わることがありますので、上手に退職したいのであれば、伝える環境も大事にしてください。
社内で伝えると気持ち的に構えてしまう
『課長、お伝えしたいことがあるので、少し時間をもらえますか?』などと、社内のブースで退職の話を持ち出すことはあまり望ましくありません。
なぜならば、社内ですから、課長サイドもビジネス感があり気持ち的に構えてしまい、堅苦しい雰囲気は出てきます。
そうすると、退職を申し出る側の自分が緊張で固まってしまい、思い通りの展開に持っていくことができなくなる場合があります。
食事に誘ってみる
日頃、課長とあまり仕事で関わりを持たない関係性であれば、それはなお一層強くなります。
ですから、『課長、少しお話があるので、今日とかご飯でも行きませんか?』と多少、笑顔で伝えて、課長に『重い話ではない』と感じさせ、気持ち的に構えさせないように配慮してください。
そして、スケジュールを取り付け食事をしながら、最初は他愛もない雑談をした後に退職の話を持ち掛けます。
ここまで用意周到に段階を踏むことで、課長としても、重苦しい雰囲気よりも柔軟にその申し出に対して意見をしてくれ、最終的には承認する傾向が強いです。
退職を伝える時は上司と二人きりで
また、その食事会の場にその他の上司や同僚は同席させてはいけません。どれだけオフレコの話だとしても、人の退職は社内にとっては最高の噂話です。
翌日以降、一気にその話が広がり気まずい環境で仕事をしなければならなくなります。
閑散期を狙う
会社には繁忙期と閑散期の2つがあり、企業ごとにその期は異なりますが、繁忙期ではなく閑散期に退職の申し出をするようにしてください。繁忙期になると上司も当然、業務の繁忙となり時間の確保が難しく、しかも、機嫌が悪いことが多いです。
切り出しにくい退職という内容の話ですから、その時期はタイミングとしてよいとはいえません。
閑散期に退職を切り出すことで、上司は業務の運営に支障があまりないと感じますし、後任探しにも時間があると考え、退職に対して前向きになってくれます。
上司は基本的に部下が退職するという事実よりも、その後の自部署の業務都合や自分の評価を気にしますので、『いつ?』退職の話を切り出すかは大事なポイントの一つです。
『会社に理由がある』ではなく自己都合を強調
退職の理由は、絶対に『会社側に理由がある』という理由は控えてください。もし、あなたが上司含む会社側にとって必要人材だと評価されていれば、間違いなく引き止めにあいます。
退職交渉が長引くと、予定した転職日に転職することができない場合も出てきます。退職理由は、『自己都合』という自分側に理由があることを強調するとよいでしょう。
理想的な退職理由をいくつかご紹介します。
- 『家庭の都合で実家に戻ることになったため』
- 『最近、体調があまり良くなく医師より長期療養の診断がでたため』
- 『家業を継ぐことになったため』
などです。
これらの理由はすべて自分に都合があり会社に全く理由はありません。
なかには、『自分のキャリアをもっと上げたい』という確かに自分の理由とも言える退職理由を伝える場合もありますが、これは、会社にとって改善することができる理由になりますのであまりオススメしません。
日ごろから人事と親しくしておく
最後は、少しテクニカルな動き方になりますが、人事と日ごろから親しくしておき退職を切り出すときに人事もうまく巻き込みながら話すことです。
この方法は付け焼刃でどうこうできるものでなく、日ごろの社内処世術がポイントになります。
いずれ退職して違う企業で仕事をしたいと望んでいるならば、退職のために人事と日ごろから積極的にコミュニケーションを図っておくことをオススメします。
人事は入退社の窓口で、日ごろから入退社の手続きを行い知識も豊富に持ち合わせています。
食事会の場でいきなり人事を同席させるのは、上司も面食らってしまい、『今日は何かある!』と察しますので、同席はせず、食事会の翌日に人事も交えてこの話の続きをしたいと言えば上司も納得です。
まとめ
上手に切り出すことができればスムーズな退職交渉を行うことができ、これから心機一転となる転職先での自分に悪い影響を及ぼすリスクもなくなります。
また、退職交渉で難航すると『立つ鳥跡を濁さず』ができなくなり、上司も自分もしこりを残す要因になりますので、
- 『いつ?』
- 『だれに?』
- 『どんな理由で?』
退職を申し出れば良いのかなどしっかり計算しながら進めていきましょう。
人事部が教える効率よく転職を成功させる方法
転職をするための王道は、転職エージェントを利用することです。上手に転職活動を進めるなら、しっかりと作成された履歴書・戦略が必要です。
そのため転職を進めるにあたって転職エージェントと相談したり、作戦を立てたり、スケジュールを立てたりしながら転職活動進めていきましょう。
面倒な給料交渉も転職エージェントに任せることも可能です。給料アップや自分のやりたい仕事をゲットするためにも積極的に転職エージェントを使い倒しましょう。
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