転職回数は何回までOK?現役人事部が教える転職回数の制限とは

仕事

転職は近年の日本ではブームではなく、転職をきっかけにキャリアアップするという意味で、文化になっています。

そのため、それまでは自分にあまり関係ない遠い存在だった転職が、今では自分の身近な存在に変わり、現時点では転職を考えていない方もキャリアを考えるときに転職も選択肢の一つにしています。

※キャリアと転職は別物で、『キャリアを上げる』または『キャリアを変える』ときの一つの手段が転職です。

ですので、現時点で転職を考えていなくても、転職以外の方法でキャリアを考えることはあります。

 

今回は現役人事部が教える転職の回数についてご紹介します。

現役人事が語る転職回数のボーダーライン

企業は、求職者の方にせっかく採用活動を行い高い費用をかけて採用したため、長く働き活躍して欲しいと期待します。

その反面、それまでのキャリアで転職回数が多いと『この人は、すぐに辞めそうだから採用はやめよう』という思いを持ち、書類選考やその他の選考フェーズで見送りになることが多いです。

転職回数といっても、企業がどれぐらいであればOKで、どれぐらいならNGとするのか基準が分かればそれを指標にして転職を考えることもできるはずです。

転職回数は3回が目安

結論から言いますと、企業がボーダーラインにしている転職回数は、『3回』です。

例えば、20代ですでに2回の転職をしている場合、数年単位ですでに3社の経験があり、企業側は『次もすぐやめる』と考えますので採用する可能性は低いです。

求職者の方は『3回』がひとつの目安と考えて転職するかどうかを考えてください。

転職回数が多いと企業はどう思う?

転職回数が多いと企業は『すぐやめる』と推測します。

さらに言いますと、大きく2つの企業側のデメリットを考えます。

企業文化を理解できるか

一つ目は、企業文化の形成ができないということです。

企業にはそれぞれ企業文化が存在し、その文化が企業の幹になっていますが、あまりに人の入れ替わりが早いとその幹が崩れて文化を形成することができなくなります。

そのため、転職回数が多いと定着が難しそう、また次も早期に採用しなければならないと考えるので、転職回数が多いと不利です。

ノウハウの管理はできるか

二つ目は、ノウハウの流出を危惧します。

企業にとって人材が退職するということはそれまでその人材に教えてきた仕事や業務知識が退職とともにすべてゼロになりますので、プラスになりません。

しかも、その人材が同業他社へ転職した場合、自社のノウハウを同業他社にタダで提供しているようなもので経営リスクも伴います。

転職回数が多いと、『当社でもすぐやめる』と感じその際のノウハウ流出のリスクも考えますので不利です。

転職回数が多い人が最も見送りされる選考とは?

転職回数が多い人が最も見送りにされる段階は書類選考です。

書類選考は面接とは異なる性格を持ちます。

面接は求職者自身が選考の場に居合わせることができますが、書類選考は、企業内の選考ルールに従い独自に行います。

そのため、結果として見送りになっても、自分がどのような理由で見送りになったかを知ることができません。

このような書類選考事情がありますから、転職回数が多い求職者は特に書類選考の対策をしなければならないのです。

人事部は転職回数で判断する

自分の転職回数がボーダーラインの『3回以上』だった場合、書類選考で見送りになる理由が自分のキャリアの実績その他の理由ではない可能性が高いと思ってください。

単純に自分の転職回数が理由だと思ってください。

企業は、書類選考で転職回数をまず確認し、内容は後回しです。

転職回数がボーダーラインを超える場合は、長期就業が期待できないということで、書類の内容を見ることなく見送りボックスへ入れられてしまいます。

自分がどれだけ良い実績を持っていても企業にとってはそれ以上にまず大事なことは転職回数です。

転職回数が多いと書類選考で通過することは運頼みの要素が強いですし、人気企業の書類選考では相対比較でまず見送りになります。

転職回数が多い場合の転職活動のやり方

転職回数が多い場合、転職回数が多くない人と同じ土俵で選考を受けても勝てることはありません。

そこで、同じ土俵で選考を受けないようなルートで転職活動をすることをオススメします。

転職エージェントを利用すること

『え?他の人も転職エージェントを使っているよね?』と疑問に思うでしょう。

その通りなのですが、転職エージェントの中でも小規模の転職エージェントを利用してみましょう。

小規模の転職エージェントを利用する理由

小規模の転職エージェントは求人の数は期待できませんが、転職支援の質にかなり強みを持っています。

しかも、小規模の転職エージェントは経営者自らがキャリアアドバイザーとして担当します。

更に、その経営者は求人企業の経営者と親しい関係性であることが多いです。

そのため、求人企業の選考において、他の転職エージェント経由よりも良い環境で選考を受けることができます。

その良い環境とは、『書類選考パス』です。

転職回数が多いと書類選考での相性は最悪で基本は見送りですので、書類選考がなければ面接で自分の言葉で理由を伝え内定に近づける自力はできます。

求人の数が少ない分、転職活動の期間は必ず長期化することもありますが、転職エージェントと二人三脚で転職を成功させましょう。

転職回数ボーダーを超えても転職可能な人はいる!

転職回数のボーダーラインを超えても転職できる人はいます。

どのような人かといいますと40代以降の管理職として仕事をしている人です。

この人は年齢も高いため、3回というボーダーが軽視されることはありますが、企業にとって経営的な視点で経営的な仕事をする能力があると能力面を評価するからです。

企業は中途採用で即戦力を期待します。

即戦力として企業貢献してくれる期待が高い40代以降の管理職人材は転職回数よりも貢献期待の方が高いため、転職可能なのです。

まとめ

転職を簡単な理由で繰り返してしまうと、いずれ自分に跳ね返りそれまで簡単にできた転職が全くできない、またはかなり難しくなります。

現職に対して不満があるならば、まずは転職活動をする前にその不満を解決する努力をしてみるようにしましょう。それでもダメなら転職すべきです。

転職回数の多い人は、大手の転職エージェントと小規模の転職エージェントを上手に利用し、転職を成功させましょう。

人事部が教える効率よく転職を成功させる方法

転職をするための王道は、転職エージェントを利用することです。上手に転職活動を進めるなら、しっかりと作成された履歴書・戦略が必要です。

そのため転職を進めるにあたって転職エージェントと相談したり、作戦を立てたり、スケジュールを立てたりしながら転職活動進めていきましょう。

面倒な給料交渉も転職エージェントに任せることも可能です。給料アップや自分のやりたい仕事をゲットするためにも積極的に転職エージェントを使い倒しましょう。

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