少しでも有利に転職を進めたい!転職する際に持っていると有利な資格

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多くの転職希望者にとって、「何か資格を持っていれば有利になるの?」という疑問は当然あると思います。

結論から言うと、持っていると有利になります。
ただ、持っている資格の種類やレベルによってはあまり意味がないものもあります。
大事なのは、『どんな資格を取るか』と『その資格をどうPRするか』です。

ここでは、転職する際に持っていると有利になる資格について、有利になる理由や面談・面接の際のPRの仕方とともにご紹介します。

転職に有利になる資格とは?

転職を有利に進めようとするために何らかの資格を取得しようと考えている人は、まず自分の志望する業種と職種を明確にすることが重要です。業種・職種が定まっていなければ、どの資格を取るべきか定まらないからです。

たとえば、猛勉強して比較的難易度が高いと言われる行政書士の資格を取得したとしても、SE(システムエンジニア)やプログラマーといったIT系業界への転職を決めた人にとっては、有効なPRにはなり得ません。

闇雲に取得しても、実際の仕事で生かせなければ時間と費用を無駄に浪費してしまうことになり、『頑張った分のリターンが得られない』という結果に陥ります。

ただ、ここで紹介する3つの資格は、数ある資格の中でも幅広く活用できる汎用性のある資格なので、まだ志望業界・職種が明確に決まっていない人にも取得候補としておすすめできます。

「どんな業種・職種でも役立つ!」とまでは言えませんが、取得していれば、こちらのPRの仕方次第で面談・面接を有利に進めることができるはずです。

簿記2級・1級

簿記は主に経理系の職種に求められる資格ですが、営業、事務、総務、人事、企画、秘書といった幅広い場面で活用できる資格でもあります。

原価計算、財務諸表といった知識は、自分が会社で使うお金はもちろん、職場や企業全体のお金の流れを把握できるようになります。

日商簿記2級もしくは1級が高評価につながるレベルです。

3級は新卒の就職でもあまり有利になる評価にはつながりません。ただ、2級を目指すために3級から取得するという方法は、簿記未経験の人には有効な勉強法です。

簿記3級なら独学での合格が可能です。しかし、日商簿記2級もしくは1級はぐっと難易度が上がってきますので、専門のコースなどを受講すると良いでしょう。

ポイントを抑えたコースにより短期間での合格の道がひらけます。

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TOEIC

グローバル化によって、仕事をする中で職場の同僚や上司、顧客、取引先といった様々な形で外国人と関わる機会が多くなっています。

英語を話したり聞いたりできるスキルは、大企業、中小企業、ベンチャー企業問わず、多くの企業から需要があるのが実情です。

2013年に行われた国際ビジネスコミュニケーション協会『上場企業における英語活用実態調査』では、75%の企業が業務で英語を使用していると回答し、全社員への期待スコア平均は600点以上という結果になっています。 

TOEICで転職を有利に進めたいと考えている人は最低でも600点の点数を確保しておきたいところです。

さらに、『海外出張や駐在の基準』によると、企業の国際部門など英語を日常的に使用する職種を希望する人は、660~840点と高いレベルが期待されるようです。

宅地建物取引主任者

いわゆる宅建と呼ばれる資格ですが、不動産業界への就職には非常に有利に働きます。不動産業界と言いうと賃貸や分譲を売り込む営業の仕事をイメージする人が多いと思いますが、職種は実に多岐に渡ります。

たとえば以下のような種類です。

  • 企画、開発(デベロッパー)
  • 管理(メンテナンス)
  • 事務

宅建の資格で得た知識やスキルはこれらどの職種でも生かせるものです。

もちろん営業職にも、販売営業、賃貸仲介、法人営業、売買仲介など種類が豊富な種類があります。

このようにたくさんの職種がある不動産業界は、不動産業界を志望している人以外にも、

  • 「早く転職を決めたい!」
  • 「業種・職種問わずとにかく正社員として働きたい!」

という希望を持っている人にもおすすめの業界と言えます。

ここまでの確認

資格を取得した後に気を付けたいアドバイスを1つ書いておきます。

資格の中には難易度が高いものもありますが、たとえ取得できたとしても、『資格に慢心しないこと』が重要です。

企業は即戦力となるスキルを求めていますが、同時に、真っ白な気持ちで働いてくれる新入社員のような人材も求めています。

資格を持っていることに慢心して、面接や面談で自慢するようにPRしたり、自分の能力を過信する姿勢が出過ぎていると、採用担当者側からは「何だか偉そうに見える」、「自信過剰なんじゃない?」といったマイナスの評価を受ける場合もあります。

資格は、あくまで『自分の知識やスキルをPRする材料の1つ』という程度に認識しておく謙虚さを持つことも大切だということを覚えておきましょう。